九九式軽機関銃/TYPE 96 LIGHT-MACHINE GUN


(写真上)陸自武器学校に展示されている九九式軽機関銃
TYPE99 LMG JGSDF Ordnance School

軽機関銃に銃剣を装着するのは他国には例をみない日本独自の運用思想だ。簡易な銃盾も用意されていた。


作動方式:ガス圧利用、装弾数:箱型弾倉30発
口径:7.7粍×58、発射速度:700〜800発/分
重量:11.4kg、全長:1190mm、銃身長:483mm

九六式軽機の改良型、信頼性も高く優秀な傑作軽機関銃

九九式軽機関銃は口径6.5粍の九六式軽機関銃の威力増を目指し口径7.7粍に強化したものである。
故障が少なく実用性に優れた傑作兵器であり第一線部隊の評価も極めて高かった。九九式小銃と並び我が国で初めて全部品の完全互換性を実現した国産兵器でもある。 戦時量産性も重視されており50000丁以上が生産され大東亜戦争の全期間に渡り各戦線で奮戦した。


(写真右)陸自富士学校に展示されている九九式軽機関銃

本銃は九九式の特徴である消炎器(フラッシュハイダー)が欠落している。



外観はベース銃となった九六式軽機とよく似ており銃身腔内にクロームメッキを施したのも九六式と同じ。他国に例を見ない軽機に銃剣を装着する機構も同様である。 なお、使用された7.7粍弾は九九式小銃と同じく反動減少を考慮した減装弾である九九式普通実包であるが、この弾薬の採用が九九式軽機の成功の大きな要因の一つであった。
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太平洋の海鷲

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