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試製56式自走105mm無反動砲SS-1(改)
TYPE56 105mm SS-1
ユニークな対戦車自走砲だが2門搭載型が採用され4門搭載のSS-1(改)は試作のみに終わった
(写真右)
東千歳駐屯地に保存・展示されているSS-1(改)
昭和30年度から小松製作所と三菱重工が軽量小型の自走無反動砲の競争試作に入った。
自走無反動砲は正面から敵戦車と対決出来る様な兵器ではなくあくまでヒット・エンドラン的な兵器であるが当時の我が国の経済力や技術力を考えればこの種の小型AFV
開発は合理的な着想であったと評価出来る。
小松製はSS-1、三菱製はSS-2と呼ばれたが三菱が新型特車(後の61式戦車)の開発に全力を上げる為に自走無反動砲は小松が開発を行う事となった。
SS-1は105mm無反動砲を2門搭載するタイプであったが4門搭載型も試作されSS-1(改)と呼ばれた。結局、2門搭載型が採用される事となりSS-1
(改)は陽の目を見なかった。何故、4門搭載型は採用されなかったのであろうか・・・?
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太平洋の海鷲