アメリカ製対空自走砲 M42「ダスター」
(写真上左)武器学校で撮影したM42 (写真上左)下志津駐屯地で撮影したM42
ヴェトナム戦争では対地射撃で大きな戦果をあげ共産軍から大いに恐れられた

M42「ダスター」は偵察用戦車M41の車体を改造してボフォース製66口径40mm機関砲(連装)を搭載したアメリカ製対空自走砲である。 約3700両とかなりの数が生産されている。
搭載する機関砲は第2次大戦中、艦載用対空火器として猛威を振い多数の日本軍機を撃墜したボフォース製40mm機関砲と同系列の大口径機関砲である。 1953年に制式化され米陸軍をはじめ西ドイツ、台湾など多くの西側親米国で採用された。砲塔はオープントップ、光学照準でレーダーは装備しない第二次大戦型兵器の 域を超えるものではなかったが40mm級機関砲が自走する価値は十分に認められる。簡易な兵器なので中小国でも使い勝手が良く成功作であった。 ヴェトナム戦争では米軍が対地射撃に使用し多くの戦果をあげ共産軍から”最強の敵”と大いに恐れられた。
陸上自衛隊には22両が供与され第7特科連隊高射大隊に配備され旧式ながら貴重な自走対空火器として長く使用されたが1990年代はじめまでに全て除籍された。

重量 22.47t
全長 6.19m
全幅 3.28m
全高 2.85m
エンジン コンチネンタル製空冷4サイクル6気筒ガソリン
出力 525ps/2.800rpm
武装
・ボフォーズ40mm機関砲M2A1×2
・12.7mm重機関銃×1
乗員 6名

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