アメリカ製U.S.M1カービン/M1 Cal.30.CARBINE

↑ U.S.M1 Cal.30.CARBINE at JGSDF Fuji School 2018/7
(写真上)陸自富士学校に展示されているM1カービン
作動方式:ガス利用(半自動)、給弾方式:15発入り箱弾倉
口径:7.62mm、重量:約2520g(空弾倉装着時)、ライフリング:4条右回り
銃身長:457mm、全長:903.2mm
最大射程:2000m、有効射程:300m、初速:600m/s、貫徹:100m/80cm松板、発射速度:16発(持続)〜32発(最大)/分

M1カービンは第二次大戦中、アメリカ軍の将校/下士官自己防衛用や後方部隊用に開発された簡易型のカービン銃である。
設計は名門ウィンチェスター・リビーディング・アームズ社で行われ1941年に制式化された。使用弾薬は本銃の為にウィンチェスター社が開発した.30カービン弾(7.62×33)であった。 実用性は非常に優れていたがあくまで補助的なカービン銃でありM1ガーランド等の主力小銃と比較すれば威力不足は致し方なかった。生産はウィンチェスター社を含む9社で行われ 大戦中に620万丁近くも量産され連合国軍に大量に装備された。大戦後も世界中で広く使用され我が国には警察予備隊発足と同時に約4000丁が供与されている。
(写真左左)
硫黄島戦で海兵隊員が装備するM1カービン。太平洋戦線でも大量に使用されている。

(写真左)
アイゼンハワー、チャーチル、ブラッドレー、連合軍の3首脳がM1カービンの試射を行っている。威力不足だが軽量で反動が少ない本銃は若くて精強な兵士でなくても容易に扱えただろう。 これこそがM1カービンの最大の長所だった。



(写真左)
陸自武器学校資料館で展示されているM1カービン
大戦後、自衛隊にも多数が供与され後方部隊や教育隊で使用された。


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