救難ヘリコプター H-19C「はつかり」
JASDF MITSUBISHI/Sikorsky H-19C

(写真上)
エアパーク浜松で展示されているH-19C(91-4709)。機体左舷側のレスキュー用ウインチ基部と傾斜型テールブームが分かる

H-19Cは航空自衛隊で初めて使用されたヘリコプターで昭和32年から導入が開始され61年までに21機が導入された。シコルスキー社からの輸入機が4機、 三菱でのライセンス生産機が17機であった。余談であるがH-21Bの導入は昭和35年である。H-19初期型では直線テールブームであったがメインローターと 接触事故が相次ぎ空自のH-19Cでは安全性向上の観点から傾斜型テールブームを採用したのが大きな特徴である。昭和48年までに全機用廃となった。

陸海自衛隊でも同型機を使用していたが海自機はシコルスキー社の社内名称であるS-55と呼ばれた。陸自では空自と同じくH-19Cと呼ばれた。なお、陸海機では 直線型テールブームを採用した初期型も傾斜型機体と並行して使用された。


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