平成25年度陸上自衛隊下志津駐屯地つつじ祭り

4月29日(祝)、陸上自衛隊下志津駐屯地で恒例の高射学校/駐屯地創立記念行事が開催されました。
一般には”つつじ祭り”の名で知られていますね。例年、昭和の日に開催されていますが都心から比較的近く晴天にも恵まれ1万8千人が来場したようです。 習志野空挺団降下訓練はじめや富士学校祭でも1万2千人ぐらいなので陸自イベントとしてはかなり多い来場者数です。 北海道以外で87式AWや73式装甲車はここでしか見れないのでマニア必見の駐屯地です。


模擬戦編

(写真上)高射教導隊の73式装甲車、96式装輪装甲車
北海道以外で73式装甲車を見れるのは下志津ぐらいで非常に貴重な存在

(写真上)会場に進入する73式装甲車
もともと北海道中心で配備されており本州以南ではあまり眼にする機会がなかった兵器である。車体前方に装備された前方機銃は賛否両論があるがベトナム戦争の 戦訓から再評価する意見もある。70年代には陸自でも73式装甲車をはじめ74式自走砲、75式 自走砲などアルミ装甲を採用したAFVが造られていたが80年代以降には均質圧延鋼板に戻っている。なお、ドイツ連邦軍は戦後一貫として均質圧延鋼板を 採用しているがアメリカ軍では新型アルミ装甲の開発が継続しており国によって事情は異なるようだ。

(写真左)12.7mm重機関銃M2
原型は第1次大戦中の1917年に完成したが約1世紀を経た今日でも戦力価値を失わない稀の傑作兵器

(写真中)軽装甲機動車と偵察隊のバイクは第1空挺団からの応援

(写真下)会場に進入する空挺団の軽装甲機動車、高射教導隊の96式装輪装甲車


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模擬戦に登場した対空兵器群

(写真上左)会場に進入する81式短SAM射撃指揮装置FCS
(写真上右)隊員がFCSのレーダーを展開する
期待された11式短SAMの公開はなかった。来年は公開されると思われる

(写真右)射撃姿勢を取りつつある03式中SAM発射機
高性能ながら高価な為、思う様に調達が進捗していない。陸自の方面高射特科は03式と改良ホークが依然として混在している状況だ


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(写真右)会場に進入する87式AW
北海道以外では下志津にしか配備されていない。1両あたりの調達価格は約16億円で陸自地上兵器としては最も高価。 それが祟り僅か52両で調達終了となり第7高射特科連隊と第2高射特科大隊にしか部隊配備されなかった。 多少のスペックダウンを図ってでもコストを下げ数を揃える努力をすべきではなかっただろうか・・・


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(写真上)老兵 改良ホークも依然として現役
米レイセオン社が開発したホークは日本でも昭和40年頃に陸自に導入された。導入当時は陸自で一番高価な兵器でホーク1個群の調達費用で1個師団の全装備が 調達可能とまで言われていた。幾ら高度経済成長期に突入していたとはいえ当時の日本の国力でホークの大量配備(最終的に8個群)を決めたのは大きな決断であったろう。 今日のイージス艦やPAC−3導入と同じレベルの国家的プロジェクトであったのである。 一番最初のホークは基本ホークと呼ばれるが昭和52年度からは改良ホーク改善T型の導入がはじまり後に改善U型、改善V型と段階的に改良が進められてきた。 現在、陸自に現役で残っているのは改善V型である。

(写真左)93式近SAM
平成20年度までに113セットが予算化され既に調達を終了している。制式化から既に20年経過したが後継ミサイルの開発はどうなっているのだろうか・・・


空自のペトリオット


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