68式30型ロケット榴弾/67式30型ロケット弾発射機
JGSDF TYPE68 R30 SSR
各地で展示されている68式30型ロケット榴弾/67式30型ロケット弾発射機
(写真左左)
北千歳駐屯地

(写真左)
富士学校

68式30型ロケット榴弾は4tトラックに装着された連装発射機に搭載された


戦後初の国産戦術地対地ロケット弾 その後の国産ロケット弾/ミサイル開発の技術的ベースとなった

68式30型ロケット榴弾は戦後我が国で開発された初の戦術地対地ロケット弾である。
我が国では戦時中も陸海軍が各種のロケット兵器を開発して実戦に投入しており硫黄島や沖縄では地対地ロケット弾も使用されていた。もちろん、これらは初歩的な技術による応急兵器であったが 68式30型ロケット榴弾は当時の先端技術を結集した本格的な兵器でその後の国産ロケット/ミサイル開発の技術的なベースとなりその意義は今日でも高く評価されている。

当初はアメリカ製地対地 ロケット弾「オネスト・ジョン」を採用する構想もあったらしいが純国産で開発された。国産開発する意義の他、「オネスト・ジョン」が核弾頭搭載可能であった事から政治的配慮もあったのであろうか ・・・・

射程は約28kmで当時陸自火砲で最大射程を誇った155mmカノン砲の23.5kmを大きく上回っていた。また、弾頭炸薬量は約570kgで陸自最大火砲の203mm砲弾の約3倍という大威力であった。その一方で 無誘導の為、命中精度にはかなり難があったとされる。高価な為、北部方面隊第1特科団隷下の2個ロケット大隊のみの配備に留まった。68式30型ロケット榴弾は改良型や発展型は作られず平成4年度 までに全て用廃となった。

よく88式地対艦誘導弾が68式30型ロケット榴弾の後継とする見解があるがあくまで対艦ミサイルなのでこれは当たらないだろう。 同じ地対地ロケット弾であるアメリカ製多連装ロケットシステムMLRSこそが68式30型ロケット榴弾の正当な後継兵器と言える。しかし、苦労して国産開発した地対地ロケット弾なので射程や威力を 強化した発展型を作って欲しかったところだ。

68式30型ロケット榴弾
製作 日産自動車
全長 4500mm 直径 337mm
弾頭重量 573s
最大射程 約28km

67式30型ロケット弾発射機
製作 日産自動車
製作 発射機 装填機 日本製鋼所
全長 8240mm 幅 2440mm 全高 3350mm
重量 約12t
速度 70km/h

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